2011年3月19日土曜日

東日本大震災で被災した岩手在住の友人からメールが届きました。

先日、岩手に嫁いでいった高校時代の同級生の無事を確認した流れで、直接安否を確認してくれた別の友人から、こんなメールが転送されてきました。以下、メールをくれた本人の許可をもらったので、向こうのプライバシー系の部分を割愛しつつ、転載します。

おはよう
先日はメールありがとう。停電のため、携帯の電池が乏しく、簡単な返信しか出来ずゴメンナサイ。
盛岡は燃料以外は何とかなっています。
しかし、沿岸部からの情報は悲惨です。テレビが入れる場所は状況の良い場所で、実際には餓死寸前の住民が沢山います。体力が残っている人が100km以上を飲まず食わずで歩き救助を求めて来ています。また、ガソリンが無いばかりに、物資を届ける事も出来ません。
ガソリンの一滴が血の一滴になっています。被災地とは関係ない場所で買いだめが行われている報道を聞きます。
みんなが少しだけ冷静になり、少しだけ我慢してくれれば、被災地の状況が今よりうんとよくなるのですが
ブログ、ツィッター、フェイスブックなんてコジャレたシステムを活用出来ないので、全国に呼びかけることもできません。もし近くに出来る人がいたらお願いしたいです。
東北の復旧に向け、被害の無い地域でも、ガソリン、物資を節約し、道路を空けて、東北の隅々への支援物資が一秒でも早く届くよう協力して欲しいと
よろしくお願いします。
これを転送してくれた友人が、私の携帯のアドレスを向こうに知らせたという旨、連絡を受けて、ほどなく本人から私の方にもメールがきました。

こんにちは
携帯のアドレス聞きました。
盛岡は地震の影響も他地域より少なく、ガソリン以外は手にはいるようになりました。
しかし、沿岸部では報道されている以上に事態は深刻で、餓死寸前の人が支援を待っています。
今、どちらの地域に住んでいますか?災害の影響が無い地域だとしたら、是非発信して欲しいことがあります。
全国で少しだけ節約をして欲しいのです。ガソリンを使わなければ、タンカー一台分でも、被災地に送ることができるかも知れません。
買いだめや物資の無駄使いをしなければ、長期的に物資を送ることができます。冷静な行動と、今出来る支援(先に書いたこと)をお願いします
仲は発信力が有りそうなので、よろしくお願いします
私の発信力がどの程度かはともかく、少なくとも今、彼女が使えないブログ、ツイッター、フェイスブックを使える場所に住んでいるので、発信はいくらでもします。
とにかく、被災地からの声ということで、メールの転載の許可をくれる様にお願いすると同時に、具体的に海岸周辺のどの辺りが不味いことになっているのかを彼女に確認しました。
私も正確な場所は分かりません。
自衛隊その他の現場部隊が頑張って捜し出し、物資を運んでいます。素人が加わっても二次災害の元なので…
ただ、国や自衛隊が遠慮なく被災地に物資をできるよう、援護して欲しいのです。
例えば、関東で起こった買い占め騒動で、被災地に回す物資が少なからず減ったでしょう。
ガソリン給油の列は、アイドリングによるガソリンの無駄遣いや交通障害を引き起こしています。
大きな目で見ると、少しの心無い行動が被災者を苦しめることになり、その事に気づいていないことが問題なのです。
買い占め騒動で北陸の親から関東の子供に支援物資が送られているため、日頃以上にモノが売れ、宅配便が移動しているって知っていますか?東北へは東北には宅配便が送れないのでと断られるそうです。馬鹿げているでしょ
だから、気づいてもらいたいんです。
そして被災地外の人ができる事ってのを発信してもらいたいんです。
さらに現実として考えて欲しいんです。
さっき書いたことや確実に阪神の倍はかかるであろう復旧に必要なのは何か!
長期的な事件であることを…
よろしくお願いします
被災地に居ない人間が被災地にできる復興支援とはなんでしょうか。
ちょうど、この震災をきっかけにして、Webでの情報発信や共有は、いったいどの様な形が好ましいのか。Webでの発信の力や限界。好ましい使い方について考えていたところに、現地の友人からのメールでした。
所詮、ネットの力も電気が無ければ使えません。現地からの必死の発信をどうにか拾い上げたとして、例えば、この岩手で発信された情報を何処かで増幅できたとしても、これを岩手での救援活動を実行できる組織に正しく伝達できなければ、現実的にはどうにもならないわけですし、現地で被災している彼女の願いは、現地の窮状を伝えつつ、被災地に居て報道から知る事のできる買占めなどの無駄な動きをなんとかできないか皆にも伝えて協力してほしいというものでした。
発信と受信、どの様な行動につなげていくべきなのか、諸々の考察は今後も続けていくとして、何はともあれ、ちょっとした節約で東北にまわす物資が確保できる可能性。漠然と自粛するのではなく、確実にこれをやめてその分東北にまわす。という行動を淡々と開始できればと考えています。