2012年1月28日土曜日

ホームページ屋ですという自己紹介は楽しすぎだという指摘は承知ですが……。

最近珍しく、立て続けにホームページのお仕事もやっています。

全くの新規制作が昨年末に一件、年明けからリニューアルを二件ということで、久しぶりに、ホームページにアクセスしてきた人に、どんな風に腑に落としてもらって、どんなタイミングで思い出して欲しいのかというテーマで、やや長いスパンの作戦を練っています。

もちろん最近では、ホームページにはあまり力を入れず、ブログやFacebookページとTwitterの運営のみで十分な効果を得ているお客さんも居られますし、Web利用の可能性は様々ですが、ホームページを軸にじっくり運用していく方が、きちんとした道筋を作ることができる様に思います。

どの様に知ってもらい、何を提案して軽く腑に落としてもらうのか。更に、どんな風に思い出してもらえる様にするのか。
全てその基本路線の中で、ブログをやるにしても書き方はもちろん、システム、サービスの選定があり、Twitter、Facebookでは誰を対象にしてどの様なアプローチをするのかなど、それぞれの業態や状況によってやり方は様々です。
ただ、どちらにしても既存顧客の像や、今後アプローチしていきたい層に、どうやって、どんな形で目に留まらせたいのかについて、改めて考えていくことになります。

ホームページが普及している今の状況では、往々にして同業他社のページなどを意識してしまうのですが、結果的にデザイナーに単に形やイメージを指示するだけだったり、互いを見比べてできてしまう最大公約数的な紋切り型に加わってしまわないことが大切です。業界全体が全く同じアプローチで商売していて、差別化のために必死で個性を探さなければならないということは、なかなかありません。
強み、個性という言葉はよく耳にしますが、それを伝えるためにイメージだけが頼りではいかに効率が悪いかということを理解し、どんな手を打つかで、期待できる効果は全く違うものになります。

2012年1月24日火曜日

Facebook初心者セミナー

FM石川主催のFacebookセミナーで講師をさせていただきました。
Facebook初心者を対象に、Facebookを使うにあたっての心構えを中心にお話しを、前半45分、後半45分という時間割でお話しさせていただきました。もう少し時間があれば事例も加えながら、わくわくする様なアプローチでもいけたのではないかと、終わってからそのことばかり考えています。

Facebookを使っていて、マナー以前に少し考えるべきところについては、ほぼ網羅できたのですが、シリアスな話しをストレートに聞いていただくという、ちょっとした試練を体験させてしまったのではないかと、その点だけが心配です。
折角の初心者講座なので、Facebookの楽しさについてもっとフォーカスしたかったのですが、これをきっかけに、自分で手探りしながらインターネットで強く生きるために鍛えるべき筋肉の場所に気付いてもらいたいというか、思考回路の持ち方について考えていただきたいという内容のお話しに終始しました。

実名匿名の宗教論争はさておき、Facebookの良さは実際の友人、知人と楽しく遊べるという点にあります。
そのためのルールやマナーは、現実空間と大差ありません。しかし、ネット特有の行動パターンや現象というのも少なからず存在します。
面白い事に、Facebookを使っていると定期的に自称IT系の人間のダメさ加減に驚くことがあります。
セキュリティ系の、いわゆる有用情報と言われる類いの、検証不足で奇妙な記事を無闇に拡散してみたり、単に文字数を埋めている過ぎない結論も内容も無いニュース記事の扇情的なタイトルに乗ってまんまとミスリードの尻馬に乗ったりと。
とにかくそういうことに注意深く適切であるのが、あなたの職業的な専門性やクオリティを知る手がかりになるポイントだろうという場所で、ことごとく残念な行動を取っている人を見かけるわけです。
場当たり的に対処法だけを広めて、本当は何が問題なのかを教えないままにしておくというのは、専門家としてあまり褒められたものではないと考えます。

頼りになる専門家もあまり居ないということで、とりあえず、日常の隙間を実際の友人達と他愛も無く埋めてみるところからスタートして、自力を付けることをおすすめします。それにあたって、プライバシーがとても気になるなら、最初から普段の日常並みの節度は保つべきです。
そもそも、Facebookのプライバシーポリシーや、Facebookがユーザーに対して宣言している利用規約はご存知ですか?
自分がFacebook上で何らかの被害を被ったと想像して、その被害に対してFacebookは何か対処してくれると期待できる存在でしょうか。少しオーバーに感じるかもしれませんが、何をするにつけても、そういったことを改めて確認してみるというのは、案外大切なことです。インターネットのサービスも日常の空間にある現実のひとつです。

いや、Facebook楽しいんですよ。楽しいんです。このエントリーも決して重くなることを意図して書いているわけではありません。
どうやったらこの内容のまま、元気が出る方向で伝えられるかについて、今後は研鑽していきます。

2012年1月9日月曜日

観光案内アプリケーション

開発中の実験
昨年末、『氷見でござるの巻』という、富山県立大学と氷見市が制作した氷見の市街地を散策できるAndroidのアプリケーションのプロジェクトに関わりました。
私がプロジェクトマネジメントを担当し、弊社のサーバシステムがバックエンドに控えて、地点情報の管理やホームページのフレームワークとして動いています。Android2.3以上を使っている人は、ぜひ、富山県氷見市に遊びに来てください。
このアプリは、KDDIが提供しているARアプリの開発キットSATCHを利用して、制作しており、アプリのギミックとしてARが利用できる様になっています。

ARと観光の親和性の高さについては、室堂や宇奈月でも十分な手応えを感じています。スマートフォンの普及も進み、こうしたアプリを利用した観光地などでの滞留時間の延長については、十分な効果が期待できます。
しかし、ARのアプリ、ARとGPSの両方を利用するアプリではバッテリーを急激に消費するというデバイス面での問題もあり、ARの仕組みだけをメインにした町歩きのアプリケーションには、まだまだ運用面での難点があります。
『氷見でござるの巻』もやはり、GPSを利用している関係で多くのGPSと地図情報を連動させたアプリほどではないですが、そこそこのバッテリーを消費します。この点は、運用面で何らかの形でカバーする必要があると考えています。

『氷見でござるの巻き』では、最大で約2時間程度の氷見の見どころ巡りを4つ設定しています。
この内容も、システム側から調整可能なので、今後もユーザーの反応などから様々な調整をしていきます。準備のために氷見のまちなかを何度も歩いているうちに、ぜひARやアプリを利用して紹介したいというものを沢山発見しています。
実のところ、フィールドワークは富山県内の一部地域で結構やっていて、経験上、歩いている時の発見の感覚というか、こんな場所があるのか、こんなものがあったのかという好奇心を刺激されるというのは、どんな土地にもあるものと考えています。
適切な情報を引き出すことを可能にする。もしくは、更に次のポイントへ、より奥深くへと導くために適切なタイミングで情報を提示するなどの工夫は、アプリケーションのギミックの工夫も含めて、今後もいろいろ模索できます。

ARを単に看板の代替品を設置して情報の出し方を操作するものと考えるよりも、更に有効活用していけるものと考えています。
氷見市での今後の展開、富山県内での他の試みも順次紹介していきます。よろしくお願いします。