2012年1月9日月曜日

観光案内アプリケーション

開発中の実験
昨年末、『氷見でござるの巻』という、富山県立大学と氷見市が制作した氷見の市街地を散策できるAndroidのアプリケーションのプロジェクトに関わりました。
私がプロジェクトマネジメントを担当し、弊社のサーバシステムがバックエンドに控えて、地点情報の管理やホームページのフレームワークとして動いています。Android2.3以上を使っている人は、ぜひ、富山県氷見市に遊びに来てください。
このアプリは、KDDIが提供しているARアプリの開発キットSATCHを利用して、制作しており、アプリのギミックとしてARが利用できる様になっています。

ARと観光の親和性の高さについては、室堂や宇奈月でも十分な手応えを感じています。スマートフォンの普及も進み、こうしたアプリを利用した観光地などでの滞留時間の延長については、十分な効果が期待できます。
しかし、ARのアプリ、ARとGPSの両方を利用するアプリではバッテリーを急激に消費するというデバイス面での問題もあり、ARの仕組みだけをメインにした町歩きのアプリケーションには、まだまだ運用面での難点があります。
『氷見でござるの巻』もやはり、GPSを利用している関係で多くのGPSと地図情報を連動させたアプリほどではないですが、そこそこのバッテリーを消費します。この点は、運用面で何らかの形でカバーする必要があると考えています。

『氷見でござるの巻き』では、最大で約2時間程度の氷見の見どころ巡りを4つ設定しています。
この内容も、システム側から調整可能なので、今後もユーザーの反応などから様々な調整をしていきます。準備のために氷見のまちなかを何度も歩いているうちに、ぜひARやアプリを利用して紹介したいというものを沢山発見しています。
実のところ、フィールドワークは富山県内の一部地域で結構やっていて、経験上、歩いている時の発見の感覚というか、こんな場所があるのか、こんなものがあったのかという好奇心を刺激されるというのは、どんな土地にもあるものと考えています。
適切な情報を引き出すことを可能にする。もしくは、更に次のポイントへ、より奥深くへと導くために適切なタイミングで情報を提示するなどの工夫は、アプリケーションのギミックの工夫も含めて、今後もいろいろ模索できます。

ARを単に看板の代替品を設置して情報の出し方を操作するものと考えるよりも、更に有効活用していけるものと考えています。
氷見市での今後の展開、富山県内での他の試みも順次紹介していきます。よろしくお願いします。

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